第69話

 美しく輝く、中玉のパールネックレス…彼は冷笑しつつ、一人芝居をする……


「フ…

 『…どうだ?正に〝豚に真珠〟だろ?』


 『トルソーのムネに、欲情しただけさ?』

 く…ふ…ははは…?」


 英智は、ネックレスを手に取る…彼の頭の中を、母の言葉が過った。


「英智…

 素直に、愛して上げなきゃ…真心は、伝わらないよ…?」


 彼は、白いネックレスを握り締め―強く額に押し当てた。


「………!」


 彼の肩が、静かに震える…可成長い間、彼はそうしていた……


「………」

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