第65話

「ね…個人的に、訊いてみていい…?

 例の『事故』の事……」


「…うん………」


 英智は、窓硝子に掛けていた指先に力を込め、頭をコツンと硝子に軽く当てた。

 それから徐に、彼は宇多子を顧みて、訊ねる…


「…今…その子、どうしてるの…?


 ちゃんと…生活くらして行けてるの……?」


 ベッドに腰掛けた宇多子は、目を伏せて…涙ぐんで、答えた。


「……よく、知らないの……う…

 パパとママは、何も言わなかったし…


 怖くて…訊けなかった……!」

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