第55話

「次は…

 一緒に、おいで?」


「…………!」


 ガチャ。


 外線電話が切れても暫く、英智は呆然としていた。


 宇多子アイツ


 謝罪は兔も角…

 何で、嘘吐いて迄…お袋と俺を、和解させた…?


 過去から逃げてた筈の、アイツが……?


 もしも…

 俺が、最初から…

 全てを話してたら…?


「……!

 クッ…」


 英智は、両の手で、顔を覆った。


 思い出せ…

 思い出して、みるがいい…


 「イボガエル」の様に、地面に叩き付けられた、俺を……!?



「…良かった…英智…!

 う…」

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