第35話

 そう…

 あなたを堕としたのは、この私……


「ううう…うっ…う…」


 堪え切れず、宇多子は嗚咽する…


「…………」


 宇多子は、全く気付かなかったが―斯様な彼女の震える背中を、英智は毎晩、黙って見詰めていた…


 しかし―今夜は、違った。


「…ブタ子。


 サエナイ奴でも…愛して欲しいか?」


「―!?」


 振り向く宇多子―英智は、冷たい笑みを浮かべている…


「なら―聞けよ?


 裸になれ」


「!?」

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