第35話

『ずっと傍にいるよ』


『私は、ずっとあなたを想うわ』




不確かな約束にしか縋ることができず


少女は少年の震える手を強く握り締めた


二人は上手く笑うことが出来ず


顔を見合わせて誤魔化すように微笑む



幸せを蝕む闇よ


どこに潜んでいたのでしょう


見えぬ恐怖に枕を濡らし


遠ざかる足音にシーツを汚したくなる


鼻孔を掠めるのは薬品の匂い


見渡す果てにはまっ白な世界


夜を迎えるたびに貴方の顔が涙に滲む



少女は朧な星に強く願う


どうか、どうか、神様よ


儚い約束を細い腕に抱き


少女は切に、少年の姿を瞼の裏に焼きつけた

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