第115話

「なっ!?」



驚いて振り向くと。



「総司に小芝…そんなに俺の印象は、身長の事ばかりか?」



「斎藤!?」



「あはは、一くん怖いですよ〜。」



そこにはふうっと溜息をつく斎藤がいた。



「…この部屋が、あまりにも騒がしいと思い、来てみれば…」



「何処か行ってたのかい?」



蝶が素直な質問を投げると、彼は少し黙ってから低い声を出す。



「…野暮用だ。気にするな。」



蝶に対する目線はやはり少し冷たいように感じた。


いや、無理もないことなのだが。



「ちょうど、一くんの話をしてた所なんですよ。」



「それで、俺の身長となんの関係がある…?」



「思った事を言ったまでです。」



建前というものを知らない男は、斎藤の目がギラリと光ったのを楽しそうに見ていた。



「大体、総司は…。」



「あはは、ごめんなさい。」



くどくどと小言を並べ始めた斎藤を横目で見ながら、やはりこの男が苦手だと改めて確信した蝶であった。

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