第84話
ぐっと眉を寄せて、そう紡がれた言葉。
それにぴくりと反応したのは、永倉だった。
「私の為、だ…?…笑わせんじゃねえよ。」
「新八、落ち着けって!」
怒鳴るように立ち上がると、永倉は近藤の胸ぐらを勢いよく掴み上げた。
怒りに体を震わせ、目を引ん剝いて、近藤を睨み上げる。
「何様のつもりなんだよ、俺達はお前の部下じゃねえ!!」
「新八!!!」
ガッ
既のところで原田の静止が入り、永倉の拳は行方を失う。
「うるせえ、左之助!もう我慢ならねえよ!竹内は、てめえの為に死んだんじゃねえ!!」
「何を言う、隊士が局長の為に命を掛けるのは当然だ!」
「んだと…?もういっぺん言ってみろ!!あぁ?」
「新八!!近藤さんも、落ち着け!こんな事してる場合じゃ無いだろ!」
「永倉さん、局長!!」
揉み合っている三人に新たな声がかかる。
それと同時に、永倉と近藤が物凄い力で引き離された。
その剛力の持ち主、そして声の主は隊士の島田魁だった。
「両者共落ち着いてください。撤退です。」
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