第82話

「永倉君!原田君!」



「おぉ、近藤さん!!助かるぜー!」



「左之助、後ろも気を付けろよ!」



槍を専門とする原田は、刀での戦は久しい。



が、新撰組内で沖田とほぼ互角の永倉の支えもあり、こちらも順調であった。



近藤の加勢と士気の高まりで、残党狩りは終わりを迎えようとしていた。



「そろそろ引きあげるか!?」



近藤のその声に振り返った永倉は、息を呑んだ。



敵を薙ぎ倒す近藤。



その背後に見えたのは…




「っ危ねえ!!近藤さん!!」



近藤の背後でギラリと刃が光る。



それに気づいた原田も、かっと目を開く。



だめだ、間にあわねえ…!



その時。



「局長っ!!!!」


ザク…ッ



はっとした近藤。



目の前に広がったのは、赤い景色。



次の瞬間、ドサリと倒れ込んできた、何か。







「竹内!!!」




永倉の悲鳴にも似た叫びが響いた。

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