肆
第79話
その頃。
「追えええ!一人たりとも逃すんじゃねえぞ!!」
辺りは鉄の匂いが充満していた。
ザクリ、と目の前の体を斬りつけると断末魔と共に紅い血がほとばしる。
…鼻が曲がりそうだ。
そんな事を思いながら、土方はその怒号のような指示を飛ばす。
遠くに見えるのは、長州の者たちの背中。
浅葱色の羽織に斬りつけられ、その背中がまた一つ消えていった。
「おおぉぉぉ!!」
隊士達の声がこだました空はどこまでも青く、踏みしめた地はどこまでも赤かった。
元治元年 七月 十九日
長州勢は伏見より北上し、大垣兵と激突。
その知らせを受けた新撰組だったが、駆け付けた時には戦はほぼ終結しており、彼等は長州勢の追撃に当たっていた。
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