第9話
「そんなに言うのなら、証拠を見せておくれ。お前は逃げようとした。それで不穏分子ではないかと疑われているんだ。それを真っ向から否定してくれる友人でも連れてきてはどうなんだね。」
同じく眉を寄せながら、男を厳しい目で捉えたのは、左に座ったいかつい男。
彼こそが、新撰組局長の近藤勇。
局長の名も伊達ではないらしく、一番威圧感のある男だ。
「そんな奴、いたらもう呼んでる。」
「言ってる意味分かってんのか?京の人間じゃねえって自白してるようなもんだぜ?」
「本当の事だ。上京してくる者なんて、攘夷志士じゃなくても沢山いる。私はその一人ってだけだよ。」
「どうだか。」
双方に肩を竦めた。
土方は、信用がないと。
男は、話にならないと。
「此処は逃がすわけにはいかねえ、総司。」
「はい?」
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