第3話
「ま、真紘─…どんまい、、」
隣に座っていた友人に慰めの声をかけられる
っが、元々乗り気ではなかった合コン
参加したのも友人にどーしても来て欲しいと頼み込まれたから仕方なく来ただけだ。
こんな気分の悪い食事会、これ以上居座りたくない
『─……帰ります』
理由なんて言わなくても分かるだろ。
失礼なことを大勢の前で面と向かって言われた
私じゃなくても、良識のある人間ならきっと同じように立ち去ることを選ぶだろう
「ま、待って…真紘ちゃんっ!!こいつ、、優飛はちょっと他の人間とは違った価値観を持ってて、、つまり、真紘ちゃんのことを"ブス"だって言った訳じゃなくて、真紘ちゃんの後ろに居る、、」
『変な弁解は結構です、帰ります』
主催者の男性が、なんとか私の機嫌を取ろうと苦し紛れの言い訳のような御託を並べ始めたので、これ以上惨めな思いをする前に自らその場を立ち去った
──…来るんじゃなかった
あんなデリカシーのない人間は初めてだ
そもそも、私は自分のことを"可愛い"なんていうつもりはないけど、、
あそこまで言われるほど"ブス"でもないと思っている
だって、今までそれなりにモテたし!彼氏だっていたし?!学年で人気者の男子に告白されたことだってあるし!!カッコイイ先輩に連絡先を聞かれたりも良くするし!!!?
『何なのアイツっ!最低最悪失礼男っ!!』
未だにイライラしてどーしようもない感情を、ぶつけるように地面を蹴りつける
──…あ、
その反動で履いていたヒールが少し先に飛んで行った
ツイテ、ない
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