決戦前夜

嵐の前の静けさ、というやつなのだろうか


町はいつも以上に静まっている


それもそのはずだ


明日は決戦の日なのだから。



準備なら出来ている。


しかしどうも落ち着かない


当たり前と言えば当たり前ではあるが…


だから俺はこうして夜風に当たって心を落ち着かせている



目を閉じ、すうっと空気を吸い込む。


夜の匂いがする。


ふう…と長めに息を吐き、空を見上げた。



月が霞むほど星が輝いていた。

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