第9話

「…ドラマみたいだったね」



はー、ドキドキ!ドキドキしたー!死ぬとこだったよ!キュン死にだよ、キュン死に!!



身振り手振りで、胸に手を当てている実奈ちゃん。



「……、」



呆然とする、私。



「さっさと告白しちゃいなって!むちゃくちゃいー雰囲気だったじゃん!」



なんて、ばしばしと私の腕を叩く。



「…!やめ…やめてってー!ぬくもり!ぬくもりを消さないでー!!」



ちょうど、触れられた腕の辺りを叩く実奈ちゃんに、牽制をかける。



ざわざわとした食堂で、わちゃわちゃと騒ぐ私たち。



でも、食堂内の喧騒に紛れて、まわりの気にならないだろう。



赤くなってしまった顔と、大きく鳴っている心音を隠すのには、ちょうどいい。




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