第7話

その、瞬間の、こと。



ふわりと、まわりの空気が揺れた。



「大丈夫?」



こめかみを伝って、ダイレクトに脳に響いた声と、甘いミントの香り。



後ろから、私の腕を片手で支えて、片手は倒れかかった椅子を支えている。



無意識に見上げたら、私を見下ろすやわらかな目の中のやさしさが、私を見つめている。



……ーーッ……?!……



今度は、悲鳴にならない自分の声が頭の中で響いた。



力強さと優しさは、同時に存在するのだ。



そんなことに、はじめて気がついた気がする。



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