2ーおまけ① サイズ測ります

【アヴァルの街。宿屋】


 とある日。


「カチュアさん。いますか?」


 カチュアとエドナの泊っているお部屋にルナが入って来た。


 カチュアはベットで横になっており、エドナは本を読んでいた。


「ルナちゃん、どーしたの~」

「カチュアさんの着ている服がボロいので、新しくカチュアさんの服を購入しようと思ってサイズを測りに来たんです」


 ルナは巻尺まきじゃくを取り出した。


「あら~? そーなのねぇ~。……そーねぇ~わたしも新しい服が欲しかったのよ~。分かったわ~。お願いね~」


(本当だったら、お店に行って測ってもらえばいいのですが、髪を隠しながらじゃ、不審に思われます。できれば、目立った事はしたくはないのです)


「それじゃ~。脱げばいいのね~」


 カチュアは着ていたシャツを脱いだ。脱いだ勢いで、胸周りに巻いていたサラシが取れしまい、豊満の胸が丸見えになってしまった。


「ふっ! 服の上からできます!! 着てください!!」

「そーなの~? 分かったわ~」

 

 カチュアは胸周りにサラシを巻いてから、シャツを着た。


「じゃあ、測りますよ」

「お願いね~」


(え~と、胸元を測る場合は、巻尺を胸に乗せた状態で胸周りを測るのと、胸に乗せないで下周りを測るんですよね? まずは、下周りと……。よし、測り終わりました。次は上周りと……。ん? 百二……確か、上と下の差が胸の大きさですよね? ……五十二? ……)


 ギューーーーーーーウ!


 ルナはカチュアの胸周りに巻いていた巻尺を強く引っ張った。


 巻尺を引っ張ったため、カチュアの胸が強く締め付けられてしまった。


「ル、ルナちゃん!? ちょ、ちょっと! 痛いわ~。ああっ~~!! ダメよ~! ああっ!!」

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