†絶望だけを†

第42話

希望。だとか。夢。だとか・・・

言えている人はどんなに幸せだろう・・・

たた、心に傷だけ抱え・・・


その痛みの辛さだけを知って・・・


夢なんて。希望なんて。

そう繰り返し見る夜空は歪んでいて・・・

輝いている星達すらも・・・


何故だろう。瞳から水が出てきて滲んでく・・・


夜空って綺麗なモノなはすが・・・

ぼやけて滲んで、綺麗でもなくて・・・

歪んだ思考回路は傷の痛みに・・・


やがて麻痺を起こし、痛みに鈍くなる・・・


人を傷つけた日もあった・・・

ただ、麻痺した心には人の痛みすらも・・・

分からなくなって、また自分を責めて・・・


繰り返していたら、絶望だけを知った・・・


優しく照らす月に、そっと呟く・・・

僕にも希望はありますか?と・・・

絶望を知っている僕にも希望が・・・


また心に宿りますか?とぼやけた月に・・・


瞳から水が出て、滲んだ夜空が・・・

また綺麗に見えますか?と・・・

絶望を知り希望を失っても・・・



いつかまた希望の大切さを知るよ。そう優しく照らす月と輝く星々が、僕を優しく包んでくれた。そんな夜に、また希望を心に。と祈るだけの僕・・・


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