†血に染まった祈り†

第41話

広く静かな夜空に・・・

僕は、ただ祈った・・・

この変わり果てた世界が・・・


平穏な世界に。元の世界になるように。と・・・


神様に届いてほしくて・・・

切り割いた腕から零れる・・・

生きている証の僕の血を見せて・・・


もうこんな狂った世界が元に戻るように・・・


静かな夜空に、まるで・・・

救いのような祈りを捧げ・・・

血塗れた腕をただ翳し・・・


僕は祈り続ける・・・


祈りよ。届け。と・・・

こんな世界に一体誰が変えたの?だと・・・

こんな世界ではなかった・・・


人が人を。人が動物達に手をかける・・・


こんな世界ではなかった・・・

腕から流れる紅い僕の生きている証は・・・

僕を染め上げてく・・・


この祈りは、届きますか?



優しい星々と静かに照らす月の明かりの下で、心から神様への僕の祈り・・・・


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る