・・・君が僕に・・・

第10話

君が僕に、強がる度に・・・

君の弱さが見えるよ?

君の笑顔を見る度に・・・


君の寂しさが見えるよ?


君はいつもそう・・・

自分だけで抱えてさあ・・・

何も言わなくて・・・


『助けて。』その一言すらも言えなくて・・・


『助けて。』が『大丈夫。』

『安心して。』『平気だよ。』に・・・

上書きされて・・・


独りで居て、何があったの?ただ聞きたくて、聞けなくて・・・


君の心の傷に、何かが触れた・・・

そして君は全ての『助けて。』が・・・

『大丈夫。』『安心して。』『平気だよ。』


泣きそうな瞳で繕った笑顔をして、上書きしをして・・・


僕が見ていない。そう思った時に・・・

ふいに見せる。何も言えない位に・・・

寂しそうに、小さなため息・・・


『助けて。』が沢山上書きされて・・・


君が言いたくないのは、傷跡・・・

それだけ傷ついたんだね?

でもね?いつかは君も素直になれるよ?


そして僕に1番先に言ってほしいな?



こうやって、いつも楽しく生活が出来るって幸せだな。って。幸せにした人が例え、僕じゃなくても・・・



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る