・・・虹の彼方へ・・・

第9話

今君が流した涙・・・

その大きな瞳から零れ落ちた雫は・・・

とても綺麗で美しくて・・・


僕は君に心の中で言うよ?


その涙の訳や痛みや傷達・・・

全てが、虹の彼方へと返りますように。と・・

もう、2度と君には戻らぬように。と・・・


ただ、何も言わず瞳から、輝く雫・・・


別に何も君に、聞きはしない・・・

別に僕は君のなんでもない。

別に君が言いたくなったらでいい・・・


頑なな君の瞳から静かに零れる雫・・・


知らない間に、疲れてたんだね?

知らない間に、傷ついてたんだね?

僕の知らない間に・・・


僕には君に何もしてあげられないかもしれない・・・



ただね?その零れ落ちた綺麗な雫にも、君にもなんの罪なんてないんだよ?傷や疲れが青空に掛かるあの大きな虹の彼方へと帰る事。戻らぬ事。を僕は今日も祈っているから・・・



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