第2話

【普通】というものに憧れていた。




普通の性格。

普通の容姿。

普通の友達。

普通の家族。

普通の暮らし。



どこにでもあるような、

ただひたすらに普通な日常。



特別なんていらないし、わたしには必要ない。

いつだって、そう感じていた。




周りと同じことが全てだと思うし、

そうじゃなければ駄目だとも思う。




変に目立ったり、注目を集めたりなんて

そんなことはしなくていい。




ただ平凡な毎日が送れるなら、

他には何も要らないのだと。

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