第4話
どんより、と、憂鬱になる。
こんなことだったら、最初から『みちくさ』に行っとくべきだったな。
いやいや、でも。
あのオーナーと顔を合わせるのは、なぁ…
だから、彼が仕事帰りに必ず通る、この公園で待ち伏せしたのに。
こんなやっかいごとに、遭遇するなんて。
とりあえず、公園を出てすぐ、目の前にあるコンビニに避難しよう。
コンビニまで歩くあいだも、絶えず一定の間隔で着いてくる。
…もー、どっか行ってよ…
半泣きになりながら、コンビニへ入る。
広い公園と違って、声が響く店内。
だから、さっきみたいに声を掛けてこない代わりに、私の後を着いてくる。
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