第2話
いやいや、もちろんちゃんと。
「彼氏がいるので」と、ちゃんと説明はしているものの、
そんなの、カンケーないからー。
などと言いながら尚も、私に着いてくる。
いやいや、ちょっと、待て。
“カンケーないからー“って、なに?
どこの誰かもわからないようなあなたが、私の彼に勝てるわけが、ございませんことよ。
思いながら、最後の手段に出ることに、する。
「私、30過ぎてるんでー」
わざと、間延びした声で告げる。
なんてったって、『30過ぎ』は、効くはず、だ。
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