顔合わせ(喜見広)
第19話
喜見広含め、山口邸預かりの人間が邸の若き当主、山口正忠に呼ばれて集まると、新しい仲間を招き入れた。
どよめきが起こる。
誰のことかは一目瞭然。
向かって右端の色白美男子だ。
あとの二人は似たり寄ったりだった。
垢や土で薄汚れた肌。それに不釣り合いな綺麗な着流しは、正忠が与えた物だろう。
着ている着物の色を見て、喜見広は立ち上がっていた。
「き、貴公……」
淡い桃色の美男子を見詰めたまま絶句していると、同志の田辺にどうかしたのか?と問い掛けられた。
喜見広は口をぱくぱくさせたが、言葉が出てこなかった。
「香純くん、知り合いかい?」
正忠の静かな問いに、男は「知りません」と答えた。
「いえ!貴公は知っている。先の斬り合いで助太刀を断った…」
自分の育ちの悪さを露呈した気がして、また閉口してしまう。
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