第19話

「私の名前もフルネームで知っていたしな」

「叔父さんとこにも来たの?」

三人は顔を上げた。

「来た。女の子が一人」

「あ、俺たちのは男の子」

「今のところ三人か…。それで、電話では説明しにくい状態とは?」

コウヤの問いに三人は挙動不審になった。

「勝手にガーゼ取って大丈夫かな?」

「いいんじゃね?親父だって医者だし」

ユウヘイは随分乱暴な理論だ。

「痛くないのかよ?」

「うん。今、痛み止効いてるから」

ひそひそと話す。

「なんつーかさ、二人がこうやって指を弾いたら、小さい光の弾が飛び出して、ショウヘイに…。バリア貫通して。それがここの医者曰く『根性焼き』みたいだって。皮膚が溶けて焦げてるって」

ユウヘイが説明する。

二人はショウヘイの肩を診た。

「レーザーガンとは少し違いますね」

「新しい能力だろうか?トウノ先生なら細胞でわかるだろうか?」

「そういえば、トウノを置いてきましたね」

暫し妙な沈黙が降りた。

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