第6話

サトミ家の騒動が起こる前、チンピラに絡まれていたのを助けてもらったときは、嬉しかった。

が、足手まといになるのもなんなので逃げた。


腕時計を見ると、もうすぐ三人が来る頃だったので、ささっと服を整えた。

手鏡で髪型も整える。


よし!と三人が歩いてくる方を見て、姿を認めると駆け寄る。ミュールが音を立てた。

ショウヘイ以外の二人はゴスっぽい格好をしているので目立つ。

「おはよう。三上さん」

「おはようショウヘイくん」

穏やかに微笑むのを待ってから挨拶を返した。

笑顔も好き。

髪型を高校時代から変えてないところも。清潔感のある少し癖毛のショート。今はそれをスプレーで遊ばせていた。

陽の光に反射する黒いメッシュの入った(いや、前を歩く兄弟に入れられた)水色も綺麗で好きだ。

育った環境のせいか、前を歩く二人とは若干性格も異なった。


「暑いね。気分悪くない?」

「大丈夫」

「元気だけが取り柄だもんなぁ?」

即、前から皮肉が飛んでくる。

「ショウヘイくんを支える為に、日々努力してるのよ」

はいはいとコウヘイは手を降った。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る