第8話

ノウハウの差はそんなにないだろ…

もう突っ込む気力もなかった。


何を聞いても亀島は本心を言わないだろう。


私も本心を言われても心が動くことはない。

亀島はそれをわかっているのだ。


私は亀島から視線を外した。

 もうすぐあの人に逢える……


立ちこめる火薬と硝煙と血とガソリンの臭いと大量の出血で具合が悪かった。

けれど、あの人のことを想うとじわりじわりと侵食してくる死も心地よく感じた。


あの人に逢う前に後始末がある。

ジッポの火を点けようとしたが、手が動かず奥歯を噛み締めた。

亀島がジッポを私の手から取った。触れた手は暖かいのかは、もう感覚がなく分からなかった。

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