第53話

それから夜明けまで、ベッドの中でとりとめもなく話をした。


話していたのはほとんど女の方だったけれど。

大層金持ちの家で育ったが、浮気者の主人の何人目かの妾の子で、家の中では居場所がなかったこと。

耐えきれず家を飛び出したものの、ろくな男と付き合ってこれなかったこと。


「ありがとうね。こんなおばさんを抱いてくれて」

おばさんと言ったけれど、四十にもなってなかっただろう。

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