第49話
スクールの帰りに、信号待ちをしていたら、「抱いてよ」突拍子もないナンパをされた。
声の主を見上げると、女はふわりと笑った。
信号が青になったので、とりあえず車を少し進め歩道に寄せて停車した。
吸い込まれていた。どこかで見た瞳に。
「行ってしまうのかと、思ったわ」
煙草を燻らせて待っていると、言葉のわりに焦った様子もない女が横に立った。
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