第17話

「本当、怖がり」



だって何を言われるか分からないから。

盗られるかもしれないからと、置き勉をせず鞄に教科書を詰めて苺の元へ駆け寄る。



「お待たせ、苺」


「行こ、行こ」



私の手を引いて前を歩く苺のツインテールが躍るように揺れる。


何も知らない苺。

幸せそうな苺。


なんで上履きじゃなくてスリッパなの?

どうして教科書全部持って帰るの?

お昼一緒に食べないの?



そう訊いてくれたことは一度もないよね…ねぇ、なんで?



疑問に思ってるのに、引っかかったそれを取ろうとはせず心にそっと蓋をする。

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