第3話
意識を失って気がつけば知らない倉庫に連れてこられていて、雷神とかいう聞いた事のない暴走族の総長に「お前は人質だ」と言われ、目の前が真っ暗になった。
さすがに攫われるなんて状況は初めてで、こんな偽物の為に彼らが動くとは思えないしな…なんて諦めかけたら、川崎達は仲間を引き連れて現れた。
私を助けに?
なんて思ったが、妹の泣き顔を見ないためにこうして動いたに違いないと自分を笑った。
「てめぇ、何捕まってんだよノロマ」
そんな聞き慣れた言葉が敵の倉庫に響いた。
あなたの付けた護衛が役立たずだったんだよ、とは口が裂けても言えない。
そんな事を言う気力さえ今はない。
雷神の総長は自分の女に何言ってんだ、と言いたげな驚いた顔をして川崎と私の顔を視線が行き来した。
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