第34話
しかしよく見ると、やはり胸板は厚かった。
あまり正面を向いて話すことがないので、ちょっと覗き込むだけで測定出来た。
「何?」
時々、無理に笑ってるんじゃないかと思う。
「あそこ光った気がして」
此方を指差し誤魔化す。
「貝殻じゃない?」
「探してみる。ほら、お仕事行かなきゃ。行ってらっしゃい」
そっと背中を押す。
あまりばしばしされるのも苦手なようなので。
一度も振り向かず、サリッシュは行ってしまい、ちょっと淋しくなった。
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