第56話

夕坂には表と裏の顔がある。

表は会社経営者だが裏はまったく違う。

そう俺はこの裏の経営にはめったにかかわることはないが裏ではなんでもありの世界だ。警察も入り込めないのだ。

そう、ここは裏だ。会社から離れた場所にあるのだ。

そこの部下たちは俺の事をこういう。氷こおり様と。

すみれを向来と呼んだやつ。轍わだちにこれからすみれに何をやろうとしたか罰するために部下たちに体を縛らせた。そして轍。お前だけは絶対に許さない。覚悟しろというと、烙印を押した。お前がすみれにしようと思ったことはこういうことだ。それとこれだけじゃないよな。お前はすみれに催眠術をかけたよな。すみれの意志と反していけないことをしようとしたらしいな。お前はこれからおとこ好きな男たちに気持ちよくしてもらえよというと、後は部下たちに任すことにしたのだった。その後、あの男がどうなったのか知らない。

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