第44話

カオル。すみれちゃんに教えてごめんと謝ったが、ナオル怒ってない。安心していい。というというのだ。すみれに危ない仕事はしてほしくないが、あいつは成長した。交渉人かあ。すみれにはなれそうかなというと、ああー大丈夫。簡単にはいかないだろうが、すみれちゃんには素直さがあるからね。でも頑固だよ。すみれちゃんはというのだ。そうだな。というと笑ってる俺たち。カオル。経営のほうはうまくいってるんだね。というとああーおかげさまでな。でも一つ気になることがあってな。お前に相談に来たんだ。数日前、会社にセールスマンがきてだな。枕を売りに来たんだが、セールスマンが違うお店で注文した枕が届かないとか代金を振り込んでるのに来ないとかあるらしくて、前に社員がいったお店に名前が一致するんだ。その枕のセールスマンはうちと勘違いして電話かけてくるんです。それで今日売り込みが遅くなってしまってっていうもんで、そのセールスマンな。顔色が悪かったし、夜眠ってないっていうんで心配なんだ。というのだ。大変だが、俺経営専門弁護士じゃないしな。紹介してやろうかといってみた。ああー紹介してほしいわ。それに何か嫌な予感がするんだ。頼むよというと俺が引き受けたのだった。

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