第44話

今日も平和だったと、帰り支度をしていた時だった。

バタバタと廊下に響く地響きに教室の扉の方を見やる。



「はーなちゃーーーんっ!!ひっさしっぶりーーーっ!!!」



「っ!!げ……この声、」



英依を見ると真っ青になって知らない声のした方を警戒しながら、もうスピードでカバンもを持って……掃除用具入れに隠れた。

それと同時に教室の扉がスパーンッと思い切り開けられたが、バウンドしてもう一度閉まった。



「はなーっ!はなちゃんの愛しのかいせーくんだよおおおっ!!!」



「ぶはっ!海星、英依ならもういないよ。」



「まじかー!!はなちゃんに会えるのを楽しみに登校したのに!!あちゃー!溜まり場行けばいるかー。先行ってるからまたな、カズ。」



「おー。……今登校って……おっせー」



やたら声がでかくて、和巳はずっと声を震わせて笑いに堪えていた。

掃除用具入れを見ると、恐る恐る扉が開いて顔だけ出した英依は周囲を確認するとゆっくりと出て来た。



「カズありがとう!今日が戻ってくる日だって忘れてた。」



「いいよ。長くなる前に倉庫行きたいし、話すなら一樹ともっとしゃべってたいじゃん?」



『アイツ誰?』



「一樹は知らないよねー。アイツ、停学になってたんだよ。石場海星いしばかいせい、C組の俺たちの仲間。そうだ、一樹も倉庫行く?ウチの頭に紹介したいしさ。」



『ふーん……紹介とかいーよ。今日は用事もあるから帰る。また明日なー。』

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