第33話

「や、…ま?」



「その口で、“オレ”なんて、言うんじゃねえよ。」



私の肩に手を置いて、そう言っている彼はとても悔しそうにしている。



どうしてそんな顔を耶麻がするのかなんて、今の私になんか到底理解できないものだった。




もう一度、私が耶麻の名前を呼ぼうとしたその時---









「何やってんだ?」





そんな声が聞こえてきた。



その声は聞き覚えのある声で、無性に聞きたかった声でもあったその声。



ゆっくりと振り返ると、そこにいたのは……









「カラス、さん…」




制服姿のカラスさんだった。

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