第7話

『じゃあな。』





最後は、両親の顔は見なかった。



鞄を片手に持って、リビングから出て玄関に向かおうとした時に目の前にいたのは───










『どういうこと?美弥?』




信じられない、といったような目でこちらを見ている早弥だった。



もしかして、今までの会話を聞いていたのだろうか。



なら、そう思うかもしれない。




だって、だって俺が早弥に同じことをされたら、辛いし、信じられないと思うだろうから。






『どうもこうも、そういうことだ。』



もう、お前と俺は交わることない運命なんだ。



そう言うように玄関に入り、俺は靴を履き始める。



『分からない!!どういうことなの!?きちんと説明してよ!!僕は、僕は美弥がいないと嫌だ!!』




それは、俺だって同じだよ…早弥。

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