第49話
何であなたが謝るんだ。
どうしてあなたが謝る必要がある?
おかしいだろ…。
普通は、俺を怒鳴る場面じゃないのか…。
どうして、彼はこんなにも俺に優しくしてくれるんだ。
こんな初対面の俺に…。
『そんな言葉聞きたくねえ!!そんな事言ったって、俺の母さんはもう俺だけのモンじゃねぇんだ!!!消えろ!!マジでお願いだから、俺の前から消えてくれ!!!』
言った後に、とても後悔した。
後悔して、咄嗟に顔を上げた。
夜だったにも関わらず、月夜が明るく照らされて、彼の顔がよく見えた。
彼はいつもの無表情な顔ではなく、何故か……
とても泣きそうな顔をしていた。
俺は後悔した。
折角出来た初めての兄弟を、俺は初めて会ったその日に、壊してしまったのだ。
挙句に、消えろなんてことを言ってしまった。
あの優しい薺さんが、その言葉を聞いて傷つかないワケがない。
きっとその言葉を鵜呑みにするだろう。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます