第42話

しかし、そんなある日。




俺が16になる年。



母親はいきなり、結婚すると言い出した。




俺を養うためなので、母親が水商売をすることに関して何も言わなかったが、それ関係で結婚することになったのだ。






俺はその時、思いだした。



親父がいた時のことを。







母親に対して行われる、罵声。



母親に対して行われる、苦痛。




そして、それを見る羽目になる俺の立場。



それがとてつもなく嫌だった俺は、その結婚に関して猛反対した。




しかも、相手が母親の上司で浮気性の強い男だったなんて聞けば、それはもう黙ってはいられない。



そんな男が母さんを幸せに出来るとは思わなかった。






いや、俺を幸せにしてくれるとは思わなかった。




だから、猛反対したのだ。





必死に。

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