第13話

犬の頭を撫でると、気持ち良さそうに目を細めた。

私の手を舐めすり寄る。



『クッ……あざとい。』



「本当だ。紺ちゃんに懐いてるよ。頭にお願いしてみよう。俺も一緒にお願いするよ。」



『うん……ありがとう。』



先生は「取り敢えず今日はこれ食わせろ」と餌をくれた。

もう一度お礼を言って病院を後にした。

今度お礼を持って行かなければ。



そして帰宅後すぐに私と光くんは祖父母がいる部屋へ。

縁側で晩酌をしている祖父母とみくじさんと獅子さん、そして双子がいた。



「「紺おかえりー!」」



「おかえ……その段ボールは?」



『祖父、シオちゃん。お願いがあります。』



光くんに段ボールを持ってもらい、子犬を抱き上げると二人の前に正座した。

全員の視線が私の手元へ。



ただならぬ空気を感じ取り、他の組員たちが集まり始めていた。



「その子は?」



『拾いました。育てたいです。』



「そっか。じゃあ色々買い揃えないとなー。」



あっけらかんと笑いながら言う祖父に、面食らった。



『反対しないの?』



「なんで?」



『だってここは祖父母の家だよ。』



「違うよ。ここは家族が住む家なんだよ。紺、お前も家族だろ?なんだ。そんなことを心配してたのか?」



「紺ちゃん、私ショックだわ!そんな他人みたいなこと言われるなんて思ってなかったんだもの!」



『っ……ごめん。』



祖母は頬を膨らませて私の頬を両手で包む。

この後、祖父母に面倒臭い拗ね方をされてそれを宥めるのが面倒臭くて心が温かくて、柄にもなく泣きそうになった。



「育てるなら最後まで責任持つ。紺はそれが分かってると思ったから許可するよ。なー?」



祖父は子犬の頭を撫でると、子犬は祖父の手を舐めて「クゥ~ン」と鳴いた。



「名前は決めたの?」



『名前……名は体を表す。うむ……お前怠そうだからダルでいいか。』



「ええっ!!」



「名は体を表すって言ってそれ!?」



『じゃあ、白っぽいからシロ。』



「なんでそんな投げやりなの!」

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