第376話

オレ、馬鹿だから玲衣さんの複雑な気持ちがよくわからないや。



分かってあげたいけど、全然分からない。



オレは黙って、下を向いていると隣にいる裕貴が口を開いた。




「つまり、木下は達沙を想いすぎたために、裏切るほかならなかったってやつか?」



「うん、簡単にいうとそういう事だね。」



友達を想いすぎるくらいに、玲衣さんは達沙の事が好きだったんだ。



どうしていいか分からないくらいに、大切だったんだ。



玲衣さんって、オレとは違う脳の持ち主だから考え方が違ってとても難しい。



玲衣さんは難しいや。





オレはそう思いつつ、玲衣さんの気持ちを考えていると、ある声が聞こえてきた。














「…どういう…意味だ…よ?」




その声を聞いた瞬間に、オレ達は急いでそちらの方向にへと顔を向けた。



この声は…間違いなく…ッ!!




案の定そこにいたのは…誰でもない。







目を見開いてこちらを見ている達沙だった。

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