第374話

「…んっ…。」



俺は太陽の光がまぶしくて思わず目をつぶった。



ゆっくりと目を開けると、そこは大和高校【新校舎】の屋上。



ああ、俺はどうやら……





「よく寝てたな、玲衣。」



寝ていたんだ。



乃威に言われて、俺は初めて自分が寝ていた事に気がつく。



「お前が無防備に寝るなんて、珍しいな。」



乃威はそう言って、食べていた飴をカリッと口の中で噛んだ。



その音が妙に気持ち良くて、俺はもう一度目を閉じた。



それを見た乃威は、また続けて俺にこう言った。





「笑ったり、悲しそうにしてり、忙しそうな表情をしてたが……どんな夢を見てたんだよ。」




どんな夢?



そっか…あれは夢だったのか。



正確に言うと、夢ではないけど。



でも、そう言われた時に何だかちょっと俺は笑いたくなり…





「久しぶりに見た夢だよ。幸せだけど、とても後悔した夢。」




少し懐かしそうに、目を細めた。

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