第327話
俺はいつもの笑顔を保ちながら、学校の廊下を歩いていた。
「おはようございます、木下様。」
小さな女の子の挨拶に俺は最上級の笑顔を作って…
「おはようございます。」
と言っておいた。
キャー、なんて言いながら俺の元を去る女。
…クダラナイ。
彼女は過ぎ去った後に、俺は冷たい目でそちらの方向を見つめていた。
すると、前の方向から俺を呼ぶ声が聞こえた。
「木下君。」
その声を聞いた瞬間、誰なのかは容易に理解出来た。
ゆっくりと笑顔を作りつつ、振り返るとそこにいたのは…
「少し話があるんだ。視聴覚室にまで来てくれないか?」
いつもより、汗ばんでいて気持ち悪い笑みを浮かべている宮原だった。
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