第321話
もっと別に大きな理由があった。
それは………
「明日からの桐生君を支えてあげて欲しいんです。
俺が言えることじゃないと思うんですけど、とにかく彼を支えてあげてください。」
俺が裏切っても、彼は傷つかないかもしれないが、明日…学園を去ることにはなるだろう。
金田君だって、ミユという恋人にだって別れを告げなければならない。
…しかも、突然に。
だから、いくらなんでもショックが大きいと思ったから、予めに彼女達に知ってもらっていれば少しは軽減するかもしれないから。
…だから、彼女達には話したのだ。
「何故だ?」
「はい?」
「何故…達沙をそんなにも護りたがるのだ?」
幸さんのその言葉に、俺は息を大きく吸ってから言った。
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