第304話
桐生君の家庭教師を始めて、1ヶ月が経とうとしていた。
季節は夏の真っ只中で、外を歩かなくても汗が出てしまう。
俺的には、夏より冬の方が過ごしやすくて好きなのだが……
「ちぃ~な…。でも、やっぱり冬よりも夏だよな!!」
桐生君は俺とは逆で、夏の方が好きみたいだ。
まぁ確かに、彼みたいなスポーツ好きには冬よりは夏の方が気持ちよくていいんだろうな。
…俺からしたら、有り得ないけど。
「やっぱさぁ……」
「あ、桐生君…ここ間違えてるよ。」
「え!?マジかよ!?」
その話を続けられると、一生続くかもしれない。
それを恐れた俺は、話をそらすために間違っている場所を素早く指摘した。
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