第302話
握手…ね。
だいたい握手を求めてくる男ってんのは、取り入ろうという気持ちが少しはある。
…また、その握手を求めて来る時の笑顔。
はは、君の裏を見ようとすると滑稽に思うよ。
君の心情が手に取るように分かる。
俺が邪魔だって顔をしている。
俺みたいな人間は嫌いだって顔だな。
まぁ、仲良くしてやるかって感じの部類だな。
空気読もうとするヤツは嫌いじゃない。
好きでもないけどね。
俺も最上級の鉄壁の笑顔で、彼に答えた。
「よろしくね、金田君。」
さぁ、君は一体どんな面白いことをしてくれる?
俺の社交性という好奇心が疼いた。
もちろん、表の木下 玲衣だけれどね。
彼に俺の弱点なんて見せてあげないよ?
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