第288話
…………は?
ワラウノガスキ?
そう言われて、俺は固まってしまった。
桐生君はそんな俺は構わずで、続けて話をする。
「いっつも笑ってるよなぁ。お前が怒る所なんて、正直想像出来ないし。
なぁなぁ、秘訣って何なんだ?」
“俺って、何だかんだ言っていっつもはっきり言いたいこと言っちまうヤツでさぁー、この前なんて……”
と話を始めた桐生君だが、俺の耳には到底届かなかった。
いつも笑う秘訣?
そんなのただ、相手に合わせてはいはいと頷いて、ただ笑って切り抜けるだけ。
それが秘訣だ。
…なんて言えば、桐生君は俺の事を軽蔑するだろうか?
軽蔑どころではないかもしれない。
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