第279話

ガチャリッ…----



「ただいま。」



「お邪魔します。」




桐生君が当たり前のようにそう挨拶をした時に、俺はその後に続いて決まりの挨拶をした。



それに気付いたらしい人が出迎えるように桐生君の元に走ってきた。




「あら…お帰り、達沙。」



髪を後ろに束ねている大人の女性。



化粧もばっちりで、今からどうやら出かけるのではないかという格好をしていた。



彼女は一体、彼の何だろうか…?





「紗希(サキ)姉、どっか出かけるのか?」



「ええ、今から仕事にね。今日は久々のオフだったのに、編集長も酷い人だわ。」





紗希姉…と言ったので、きっと彼女は桐生君のお姉さんだろう。



確かに言われてみれば、目元などは似てなくもないかもしれない。



ふ~ん…彼にはお姉さんがいるんだなぁ。



そう思いつつ、俺は彼女と彼を交互に見つめていると……

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る