第276話

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「悪いな、車にまで乗せてもらって。」



「構わないよ。クラスメイトたってのお願いだからね。断るのを悪いとは思ってたし。」




今は、御手洗の運転で桐生君の家に向かっている最中。



彼が見捨てないでくれ!!!と頼んできた内容とは……まぁいわゆる、家庭教師をしてほしいとの事だった。



まぁ、見るからに頭は乏しそうだしな。



スポーツ大好き人間って雰囲気醸し出されてるもんな。




本当は面倒だから、断りたいという気持ちでいっぱいだったのだが、あんな公な場で言われると断るに断れない。



だから、仕方なく俺はそれを受け入れる事にした。




父や母にどう言われるかは分からなかったが、どうにかして誤魔化そう。



俺はそう思って、小さく溜息を漏らした。





「あ!!次、左に曲がったら家です!!」



桐生君はそう言って、自分の家を右の人差し指で嬉しそうに差す。

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