第225話
そう考えている途中にも裕貴は、その猫を抱きかかえる。
と同時に……
「あ、真野。」
とオレの方を見て、今度こそオレの名前を呼んだ。
いや、まぁもう一度復習してみようじゃないか。
まず、裕貴が始めに呼んだ『マヤ』。
確実にオレじゃなくて、猫の方を向いて呼んでいたであろう。
そして先程、確実にオレの方を向いて呼んだ『真野』。
うん、これは完璧にオレの名前だ。
そう確信した時、とりあえずもう一度の確認のために裕貴に聞いてみた。
「オレの名前は?」
「あ?…真野だろ?」
「じゃあ、その子の名前は?」
「マヤだけど?」
「…もう一度聞くよ。オレの名前は?」
「真野だろ?」
「その子の名前は?」
「マヤだっつってんだろ。」
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