第222話

無意識に先程、ホスト教師の頭に置いた手を見つめる。



ホスト教師の頭を撫でたその手には、まだ感触が微かに残っている。



また、微かに震えているのも分かった。





そんな自分の行動に驚いていると……









「…ニャー。」



可愛らしい猫の声が、オレの耳に届いて来た。




ビクッ…───



その声に驚いたオレは、少し肩を揺らした。



ゆっくりと振り返ると、そこにいたのは毛並みが綺麗な茶色の猫。



その口には、先程までオレの足にあったハズの靴がくわえられていた。





ゆっくりとゆっくりとこちらに近づいて来るその猫は、警戒心も見せずにただこちらを見てもう一度鳴く。



「ニャー。」




そう鳴いた瞬間に、器用ではないらしい猫は靴をポトリと口から落とした。

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